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プロフィール

碧

 
碧(あおい)

59歳で炎症性乳がん「余命1か月」
と告知を受ける。
がんは肺、骨盤、リンパにも転移。
パクリタキセル→ドセタキセル
→アリミデックス→フェソロデックス
→ゼローダ…
5年4か月にわたる闘病生活を終え、
2015年12月28日、
愛猫ちゃーが待つ世界に旅立つ。
享年64歳。


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■ はじめに ■

何年も前から胸にしこりがあるのに気づいたけれど、コワイから病院には行けなかった。
40度の高熱は出るし胸が爆発したように痛くなって、がん研有明病院に行く。
2010年の8月24日。病院に行き診察を受けると、初診で「余命1ヶ月」と宣告を受けた。

乳癌の早期発見、早期治療のため、乳がん検診(マンモグラフィー検査)を受けてください!!
NPO法人 日本乳がんピンクリボン運動

訃報:2015年12月28日 享年64歳。
もうすぐチャーの命日です
チャーは…
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チャーは あの日 私の前から姿を消してしまいました……
あれから 一年がたちました……

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どんな大きな悲しみも やがて 時が経てば
忘却という作用によって 悲しみが薄れていくものである。
しかしそれは 悲しみの克服ではない。
悲しみから 立ち直ったことではない。
真に 人の命を 惜しむのであれば
その死を きっかけに
人生で 最も大切な 魂の問題に立ち向かって
何ものかをつかむのが
本当の意味での 命を惜しむ ということでは ないだろうか。
時が経って 元の自分に 戻るというのでは
その死は 何の意味も もたらさない。
一人の死によって 自分が大きく変わるのが
本当に人の死を悼むことになるだろう 。

 ――三浦綾子

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チャーの死が
私の中で ひき算から たし算に変わるまで…
温かい眼差しで 私を 見守ってくださり
本当に ありがとうございました。

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これからも より一層 心寄り添えるよう
願ってゆきたいと思いますので
宜しくお願いいたします。


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胸水抜きました
いくらなんでも 苦しく
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火曜日 いくらなんでも 苦しさの絶頂となり
今日抜かないと「死ぬわ」 レベルになり
水 抜きました。

手の甲に 素敵なブルーのタトゥー をした 今時な若者…
それが 私の胸水を抜いてくれる 先生でした。
みかけより 仕事は 的確 プロフェッショナル
局所麻酔のあとに 背中から管を入れて 肺に突き刺し
たまった 胸水を 吸い込みます。
グングン吸い込み 1,600mI ほど…
限界までくると 咳が出始めます…
くるじ~ィ
ほんとは 2リットルほどいきたいね…
との野望も
こわれかけたラディオのような 私の身体では 限界…
終わると スッゴい 溜まってました… 袋に 私の胸水が…

優しい優しい看護師さんが ずっと 手を握って くれました…

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レントゲンで かなり胸水が 減ったことを 確認し…
肺が 絞られるように痛むのに 耐えながら
その日は 帰途につきました…

ほんとは 入院するんじゃないかと 思っていたのに…
自分の足で 歩いて帰れるなんて… スッゴい lucky…

運河をわたり 家の灯りが 見えたとき…
嬉しくて 嬉しくて 涙が溢れだしました。
「やっぱ 家で死にたいな」

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「ただいま… 遅くなっちゃったね…」
と何気なく私。
その瞬間 娘の顔が安堵で パッと 輝きました。
この何気ない日常が 私の守りたいもののすべてでした …

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更新 遅れてごめんなさい。
最後まで 皆さまへのラブレタ- 書きます
意欲ムンムンです(笑)

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「死は この部屋から隣の部屋に行くようなものだ」
と、ジョセフ・コーネルは言った。

     ―― 草間弥生

… いやいや まだまだ 頑張ります
見守って下さいませね


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まだ 寿命があるかも… と 言ってくれないか
森茉莉全集を…
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火曜日は病院でした。
胸水は 増量中…

「ゼローダが効かない…」
と へこむ主治医。

そんな主治医に
「まだ ゼローダ 2週間だから」
と 慰める私…
(主客転倒)…

主治医が
「(胸水を)抜くか?」
と 抜きたくないオーラいっぱいで 聞いたから

私は
「(苦しいから 抜きたいけど 主治医のオーラに負けて)
  まだ ゼローダ始めたばかりだから もう少し頑張ります…」
と 言いました。

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入院 手術 終末…
寿命が尽きる…

様々な妄想が 頭を飛びかいます。
遂に くるべき時がきたのか…
でも まだ 死にたくない…

もう少し 待ってください 運命の扉様…
あの全集読むまでは…

最近 近くの区立図書館に
大好きな『森茉莉全集』が 入ったのです…

あれ 読んでから~
っと 駄々っ子のように 私は思った。

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森茉莉は 森鴎外の娘です。
ひそかなファンです…

これは 実話なのですが…
全集の中に 「注射」というエッセイがあります。

森茉莉は 6歳の時 百日咳にかかりました。
その当時(明治時代) 百日咳は
結核と同じように 死に至る病でした。

「注射」とは 安楽死させる注射のこと…
明治という時代は モルヒネとか 安楽死の注射とかが
案外 気楽に使われていた時代なのです…

すでに 茉莉の弟 普烈(フリッツ)は
百日咳で 亡骸となって 柩に入り
隣の部屋で 彼女の最期を 待っています。

百日咳の苦しみは (きっと)喘息の王様みたいに 息が苦しい
(今の私か…)
ヒィ~ っと 息を吸い込むと 咳が全身を 覆い尽くす。
呼吸器系の苦しさは 筆舌に尽くしがたい…

茉莉の 身も世もあらぬ 形相…
父母は その姿を直視できず…
心は あることに傾いていくのであった…
安楽死の注射…

すでに 主治医によって
「茉莉は 24時間以内に 確実に死ぬ」
と 余命宣告されている。
この名医の予告は はずれたことがない というので有名だった。
事実 今までは その通りだった。

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父母は 茉莉の苦しみを 注射で終わらそうと 準備をさせる。
その時 茉莉の母方の祖父が 扉を ガラッとあけて現れた。

母: 「茉莉を 楽にしていただこうと 思います」
祖父: 「馬鹿!!」
    「何を言う!
    人間の寿命というものは 分かるものではない。
    茉莉に まだ寿命があったらどうする!」

祖父は 医者の方を睨みながら 座った。
祖父の手は ブルブルと 震えていた。

祖父: 「もう 俺が知った以上は (注射は)させん。
    医者も医者だ!」

その日から 3日経った夜
茉莉の病気は 奇蹟的に好転したのでありました。
心不全で 84歳で亡くなるまで
素敵な作品を 書いて書いて書きまくりました。

彼女は 自分の子供時代のことを
「毎日毎日 新しく始まる 幸福な日々だった。
長い長い 幸福な日々だった…」
と 語っています。

そんな彼女が書いた作品を 読むだけで
何故か日だまりの中でまどろんでいるような
気持ちにさせてくれるのです…

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皆さま ゴールデンウィーク 愉しくお過ごしくださいませ。


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